
その2「炎症って何?」
「たんこぶ」を例に考えてみましょう。
どこからか飛んできたボールがおでこに当たり
「痛~い!」と額を押さえてうずくまり
恐る恐る手を話してみると
プックリとした「たんこぶ」が…
というシチュエーションを想像してください。
「痛み」が先か?「たんこぶ」が先か?
言うまでもなくボールが当たった瞬間に痛みを感じ
腫れてくるのは、その後です。
痛みの相談室では、炎症というのは
衝撃で細胞が壊されたときに
危険信号として発した「痛み」に反応して
それを修復するために血液や体液を
集めてきた結果と考えています。
血液が集まるので発熱し
体液を集めるので腫れるわけです。
つまり「炎症が起きたから痛い」のではなく
逆に「痛いから炎症が起きた」ことになります。