
ゆがみのチェックはできたでしょうか。自分の身体がゆがんでいることに、ビックリされた方が多いんじゃないかと思います。
「ゆがんでいるのが悪いなら、直せばいいじゃない!」確かにその通りですが、鏡に向かっていれば傾いた顔を真っ直ぐにすることはできても、ちょっと目を離せば元の木阿弥です。なぜ、自分の身体なのに思うように動かないのでしょうか?
身体の各部分は、全て脳によってコントロールされています。今、アナタはこの文を読み、考え、理解するという行為をしているわけですが、同時に心臓を動かし、呼吸をしています。ところがアナタが意識しているのは文を読むことだけ、心臓も呼吸も、無意識のうちに動かしています。姿勢を制御しているのも、脳の「無意識の領域」ですから、アナタの意のままにはならないわけです。
つまり「脳が二つある」と考えれば分かりやすいので、痛みの相談室では、前者を「心の脳」、後者を「身体の脳」と呼んでいます。心の脳は、とても人間的な「考える脳」ですが、身体の脳は「生きるための脳」ですから、生き残るために、ありとあらゆる手段を使います。